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【特徴は日本独自】国風文化とは。11個のポイントを覚え方いらずでやさしくまとめ。

こんにちは。

今回は国風文化について書いていこうと思います。この文化は結構有名なものが多いですよね。「聞いたことある」となるのも何個かあると思います。

それではいってみましょう。

目次

国風文化は平安中期の文化

国風文化とは、平安時代中期の文化です。平安時代は全部で3つ文化がありますが、それぞれ

という感じです。これを把握しておくだけで理解がずいぶん早まります。

国風文化の生まれた理由・特徴

生まれた理由は遣唐使を派遣しなくなったから唐が滅びたからです。遣唐使が派遣されなくなったことで唐の文化が日本に伝わらなくなり、そもそも唐が滅びたことで中国は不安定になり、唐の文化は廃れました。

特徴としては、唐が滅んだことにより、日本独自の文化になりました。国風と呼ばれるぐらいですからね。

よって白鳳天平文化とは全く違う文化となっております。

その1:文字の発達

漢字だけだったのがそこから派生してかな文字が作られます。今思えば漢字って「漢」から入ってきた文字だったんですね。

使い分けとしては男は引き続き漢字を、女はかな文字を使いました。

男のことを「漢」とか言ったりしますけど、たぶん発祥はここですよね。

その2:和歌

最初の勅撰和歌集(天皇の命で作った和歌集)として古今和歌集が作られました。ちなみに作れと指示したのは醍醐天皇です。

その3:物語

この辺りは日本史の範囲ではほとんど出てこないんですが、古文の範囲だと出てきます。古文やる人はもっと多くの作品を覚えておいてもいいと思いますが基本はコレ。




その4:日記・随筆

随筆とはありのままの自分をつづったものとでも言いましょうか。カタカナでいうとエッセイです。

日記

日記でいえば紀貫之土佐日記藤原実資(さねすけ)の小右記

しか出ません。

土佐日記紀貫之(男)が女性であるという体で話が進んでいるとてもユニークな作品となっております。

小右記藤原道長が詠んだ詩としても知られる「欠けたることもなしと思えば」の歌が収録されている書物です。

随筆

随筆でいうと、清少納言が作った枕草子がよく出てくるところです。古文で出てくるとめっちゃむずいヤツ。何度泣かされたことか…

その5:仏教

霊を鎮めるための御霊会が盛んにおこなわれました。御霊会は貴族の遊びのようなものです。

そしてこのころ新たに人気となった仏教の宗派があって、それが浄土教という宗派です。この宗教は末法思想という思想を背景に流行っていきます。末法思想とは簡単に言えば「もうそろそろ世界が滅びるよ」という考え方です。

仏教とは対照的に来世での降伏を期待し、信徒は南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と念仏を唱え、極楽浄土へ行くことができるように願いました。

浄土教関連の出版物としては、源信が「往生要集」を出し、念仏往生の教えを信徒に説きました。

実際にいた僧では空也という僧が布教活動に積極的だったので市聖(いちのひじり)と呼ばれました。

その6:建築

貴族たちが平安京の近くに住み始めることで特徴が出てくるんです。寝殿造と呼ばれる豪華絢爛な家が平安京の近くには作られて行きました。もちろんこれは貴族の住処の話です。

有名な建築でいえば

などがあります。

藤原頼通が極楽浄土をモチーフとした平等院鳳凰堂を作り、父である藤原道長法成寺ほうじょうじ)という寺を作りました。

その7:工芸品

漆と金銀を使った蒔絵(まきえ)が作られるようになっていきます。

その8:仏像の作り方

仏像では従来の一木造に変わり定朝が開発した寄木造(よせぎづくり)が主流となりました。一木造って覚えてますか…?

寄木造はプラモデルのように部品ごとに作っていくことで、大量生産が可能になりました。木のロスもなくなってエコになりました。これは浄土教の大衆化による大量生産にこたえるための変化ですね。

そして極楽浄土をモチーフに作られた来迎図(らいごうず)も作られました。



その9:服装

女性は十二単(女房装束)男性は束帯などがあります。これらはどちらも正装(儀式などで着るもの)で日常用ではありません。

他にもありますが、これだけ覚えておけば基本的には問題ありません。正直十二単だけ覚えておけば問題ないかと。

その10:生活

年中行事と呼ばれる行事を行いました。「ひなまつり」とかはこの時代にできたんですよ。逆に貴族のやったことはこれだけ。

貴族は陰陽道による生活への制約も大きかったんです。物忌(ものいみ)・方違(かたたがえ)などが主な制約です。

  • 物忌:日々の行動が制限される
  • 方違:一定の方角にいけない

自ら縛りプレイとは…よっぽど暇だったんでしょうね。でも暇すぎるとキツイことがしたくなるのはわかります。

その11:三蹟(さんせき)

和風の字がうまい人たちです。

三筆唐風の字がうまい人たちですよね。

三蹟の3人は

の3人です。出てくることは少ないですが、一応覚えておいたほうがいいかなと思います。



最後に

いかがだったでしょうか?今回は国風文化について紹介しました。

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そして文化全体の流れを知りたい方はこちらをどうぞ。

それではまた。

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