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【錬金術】兌換紙幣・不換紙幣の違いを簡単にまとめ。

こんにちは。

今回はこんなテーマでやっていきます。

現在われわれが使っているのが兌換紙幣なわけですが、その価値の保証は「信用」で成り立っています。

皆さんが120円のパンに対してちゃんと100円硬貨1枚と10円銅貨2枚を払っていることによってこの国及び全世界の貨幣制度は成り立っているのです。今回の記事ではそんなところを書いています。

それではどうぞ。

目次

兌換紙幣・不換紙幣とは

兌換紙幣(だかん)とは金と交換が可能な紙幣のことを指します。

反対に不換紙幣とは金と交換をすることのできない紙幣のことを指します。

不換紙幣は主に明治時代に使われたものです。兌換紙幣は現在のお金と変わらないという認識で大丈夫かと。

当時は金本位制の世の中であったので金と交換できるか否かが貨幣にとって重要なポイントとなりました。

兌換紙幣のメリット・デメリット

メリットは

  • 貨幣が国際的に信用を得る=安定する

ということですね。兌換紙幣は金と交換できるので海外との交易が可能というか必須。それにより日本円に信用が付きます。現在の日本円も世界的に認められている(信用されている)から値段が安定しているんです。

デメリットとしては

  • 急な変化に対応できない

という点があります。「今すぐにお金が必要」といった時にも国際的な信用を落とさないために無茶な追加発行はできません。が、ほぼデメリットはないといっていいでしょう。

不換紙幣のメリット・デメリット

メリットは

  • お金を増やす(増やしたように見える)ことができる

です。金と交換できない=国内でのみ使用されるということなので追加発行のような無茶が可能。

例えば全国で1億円分の不換紙幣が流通していたとしたら追加で1億円発行しても国際的な問題はなく、お金も増えた(ように見える)ということになります。

デメリットは

  • そのツケ(インフレ)が大きい

ということです。先ほどから(ように見える)という言葉を使ってきましたが、本当にそうなんです。だって貨幣が1万円だろうが2万円だろうがその国のモノの価値は変わらないからです。

つまり国の紙幣の総額を2倍に増やして財布の中身が1万円から2万円に増えたとしても100円のパンが200円になるだけなんです。

この現象のことをインフレといいます。インフレにも良いものと悪いものがありますが、国が発展していない限り基本的にインフレは悪い要素となります。

悪いインフレになると国内の経済は大混乱に。失業者も多くなり、国力全体が落ちてしまうんです。

不換紙幣の恐ろしさ・大量に使われた出来事

実際に大量に使われたことで有名なのが西南戦争です。士族と政府との戦いであったのですが結果としては政府が勝ちます。問題はその勝ち方でなんと不換紙幣を大量に使い武器を調達していたんです。当時の政府は貧乏だったので苦肉の策ではありました。

なんとか勝った政府ですが、そこからが大変。当初こそ何事もなかったのですが次第に物価が高騰。ひどいインフレとなり日本は完全に不景気になってしまいました。そこで松方財政の出番となり、彼は緊縮財政を行うことにより少しづつインフレを抑えていきました。

こんな感じで不換紙幣というのは大抵が政府の勝手で出されるものであり、その割を食らうのは一般市民であるという大変恐ろしいシステムだったんです。

でも安心してください。現在は金本位制ではなく変動相場制なので不換紙幣はもうありません




最後に

みんな苦戦する文化史の勉強法についてはこちら

そして日本史の文化全体を幅広くまとめたおトクな記事はこちら

今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

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