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大国一致の原則とは。簡単にまとめ。

大国一致の原則とは?意味・国際連合安全保障理事会・拒否権を大学入試向けにわかりやすく解説

大国一致の原則(たいこくいっちのげんそく)とは、国際連合(国連)の安全保障理事会(安保理)において、重要事項を決定する際には5つの常任理事国すべての同意(拒否権の不行使)が必要とされる原則です。

この原則は、第二次世界大戦後の国際秩序を維持するために設けられた仕組みであり、国際連合の安全保障体制の根幹を成しています。一方で、常任理事国のいずれか1か国が拒否権を行使すると決議が成立しないため、国際問題への迅速な対応が難しくなるという課題も抱えています。

大学入学共通テストや国公立大学・私立大学では、「国際連合」「安全保障理事会」「常任理事国」「拒否権」「集団安全保障」などと関連して頻繁に出題される重要テーマです。


目次

大国一致の原則とは

大国一致の原則とは、安全保障理事会で重要事項を決定する際に、常任理事国5か国のうち、いずれの国も拒否権を行使しないことを必要とする原則です。

常任理事国は次の5か国です。

  • アメリカ
  • イギリス
  • フランス
  • ロシア(旧ソ連の地位を継承)
  • 中国

この制度により、大国同士の対立が直接的な軍事衝突へ発展することを防ぐ狙いがありました。


成立の背景

1945年、第二次世界大戦の反省から国際連合が設立されました。

その際、戦勝国である主要国が協力して国際平和を維持することが不可欠であると考えられ、大国一致の原則が採用されました。

もし常任理事国の意思を無視して軍事行動などを決定すれば、国連そのものが機能しなくなる可能性があるため、この制度が設けられたのです。


拒否権との関係

大国一致の原則を実現するための制度が拒否権(Veto)です。

安全保障理事会で重要事項を決定する場合、常任理事国のうち1か国でも反対票(拒否権)を投じると、その決議は成立しません。

ただし、議事手続に関する事項には拒否権は適用されません。


安全保障理事会の構成

区分 内容
常任理事国 アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国
非常任理事国 総会で選出される10か国(任期2年)
主な役割 国際平和と安全の維持、制裁措置、平和維持活動(PKO)の決定など

大国一致の原則のメリット

  • 大国間の対立が全面戦争へ発展する危険を抑えられる。
  • 主要国の協力を前提とした国際秩序を維持しやすい。
  • 国際連合の正統性を保ちやすい。

大国一致の原則の課題

  • 常任理事国が拒否権を行使すると決議が成立しない。
  • 紛争への迅速な対応が難しくなる。
  • 冷戦期にはアメリカとソ連が頻繁に拒否権を行使し、安保理が機能不全に陥ることがあった。
  • 現在も国際紛争への対応をめぐり、拒否権の在り方が議論されている。

大学入試で押さえるべきポイント

  • 大国一致の原則は安全保障理事会の重要事項に適用される。
  • 常任理事国5か国が対象である。
  • 拒否権(Veto)によって実現される仕組みである。
  • 1945年の国際連合設立時に採用された。
  • 国際平和維持と同時に、安保理の機能不全という課題も生んでいる。

国際連盟との比較

項目 国際連盟 国際連合
設立 1920年 1945年
安全保障 強制力が弱い 安全保障理事会が中心
拒否権 なし 常任理事国に認められる
特徴 集団安全保障を目指したが機能不全となった。 大国一致の原則を採用している。

共通テスト・難関大学での出題傾向

大学入学共通テストでは、安全保障理事会の構成や常任理事国、拒否権の仕組みとともに、大国一致の原則が問われることがあります。

難関大学では、国際連盟との比較や、冷戦期・現代の国際紛争における安全保障理事会の役割、拒否権制度の課題について論述形式で出題されることがあります。

「国際連合設立→安全保障理事会→大国一致の原則→拒否権→現代の国際政治」という流れを理解しておくことが重要です。


まとめ

大国一致の原則とは、国際連合安全保障理事会において、重要事項を決定する際に常任理事国5か国すべての同意(拒否権の不行使)を必要とする原則です。

この制度は国際平和の維持に重要な役割を果たしてきましたが、拒否権の行使によって安全保障理事会が機能しにくくなるという課題も抱えています。

大学入試では、「安全保障理事会」「常任理事国」「拒否権」「集団安全保障」と関連付けて理解し、国際連合の仕組み全体を整理しておきましょう。

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