こんにちは。
今回の記事はこんなテーマでやっていきます。
量か質か。あなたはどちら派ですか。
目次
塑像・乾漆像とは
どちらも仏像の種類です。
読み方
それぞれ
- 塑像:「そぞう」
- 乾漆像:「かんしつぞう」
と読みます。
時代
どちらも奈良時代に作られました。文化でいうと天平文化においてにあたります。
塑像(そぞう)の作り方と特徴
型の作り方としては粘土で作られます。
特徴としては
- 比較的安価:使うのは粘土だけなため
という感じです。
塑像(そぞう)の代表作
代表作としては
- 如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)
があります。
乾漆像(かんしつぞう)の作り方と特徴
漆を乾かすと書いて乾漆像となりますが、まさにこのような作り方を行います。漆を塗っては乾かし、塗っては乾かすことを繰り返して作られます。
特徴としては漆を何回も重ねて塗るということもあり
- 重さが軽い:漆で固めるので比較的軽い仏像が作れます
- 作品の自由度が高い:軽いので手を8本にしたりとかしてもバランスが崩れにくいです。
- 高価:手間暇かかる作り方してますよね
という感じです。
乾漆像(かんしつぞう)の代表作
- 不空羂索観音像
が最も有名な代表作となっています。
顔がつに腕がつというかなり複雑な造形をしていますが、これは乾漆像だからできることですね。
塑像と乾漆像の違い・見分け方
主に作り方が異なります。
- 塑像:粘土
- 乾漆像:布を漆で張り付ける
それに伴い、できる作品の自由度も異なります。
- 塑像:比較的不自由
- 乾漆像:自由
また、作るためのコストも異なり、
- 塑像:比較的安価
- 乾漆像:高価(手間がかかる)
という感じになっています。それぞれにメリットデメリットがあるということですね。
最後に
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 二種類作り方がありまして、乾漆像と塑像があります。 […]
[…] 二種類作り方がありまして、乾漆像と塑像があります。 […]