こんにちは。
今回はこんなテーマでやっていきます。
明治新政府の狙いとしては、土地の把握をしておくということはもちろんのことですが、
「日本の土地は幕府ではなく天皇の土地である」というイメージ付けの意味もありました。
2つの土地政策とは?
- 版籍奉還(はんせき ほうかん、天皇に土地を返す)
- 廃藩置県(はいはん ちけん、藩を廃止し、県を置く)
の2つです。
ポイントは幕府➡新政府への切り替えという点。
今までは幕府が統治していた土地を
①いったん天皇に返し、
②それを新政府が管理する
という二重の工程を経て今に至るというわけです。
ここからはそれぞれの政策を詳しく見ていくことにします。
版籍奉還(はんせき ほうかん)とは?
大政奉還では政治を天皇に捧げましたが、版籍奉還は天皇に土地を捧げることです。
そこで厄介なのがそれまでの藩主。
明治政府としては最終的には
今の藩主ではなく政府から直接派遣した役人に地方を支配させたかったので藩主はできれば今のタイミングで辞めさせたいところでした。
でもそれを一気にやってしまうということは全国の藩主を敵に回すという事。
これはまだまだ信用されていない新政府的にはやってはいけない。
というわけでそれまでの藩主は、知藩事(ちはんじ)という職に就任し、そのまま藩を統治。
廃藩置県(はいはん ちけん)とは?
版籍奉還の次に行ったのがこれです。
要は藩を廃止し、県を置くという事です。
もちろん県以外にも置いたものはありますが(府など)、そこは試験には出ないのでとりあえずはオッケー。
そして厄介だったのが知藩事(藩主)だったわけなんですが、知藩事は華族となり、東京に集められることになりました。
華族というのは要は特権階級で後に貴族院議員になれるようなとてつもない地位の人でした。
もちろんこの待遇に知藩事(藩主)たちは大満足。
そして明治政府は地方を国によって支配することに成功します。
空いた知藩事のポストには
- 府知事(府のリーダー)
- 県令(県のリーダー)
と呼ばれる国からの役人が送られ、地方を統治していくこととなりました。
最後に
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
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