こんにちは。
今回はこんなテーマでやっていきます。
それではどうぞ。
固定相場制・変動相場制とは
どちらも為替の制度です。
固定相場制とは
「1ドル360円」のように、ドルと円の交換比率が常に等しい制度をこういいます。
固定相場制のメリット・デメリット
メリットは、
- 貨幣価値が安定している
という点です。固定相場制であると海外との交渉や予算の作成などが非常に行いやすいです。
一方のデメリットは、安定しているがゆえに
- 他の国と比べた自国の貨幣価値が判断しづらくなる
といったことが挙げられます。
これのどこが問題かというと、他の国との貿易における摩擦が起きかねないということです。というか実際に日本は摩擦を起こしました。
日本は太平洋戦後(1945年)から間もなく固定相場制をとっていたんですが、1970年代にはかなり日本に有利なレートになってしまっていたんです。「日本の商品は安くて丈夫」ということでアメリカ国内でも人気になった結果、アメリカ国内の産業が衰退してしまう要因にもなりました。
自国が有利になるが、その代わりに他の国が不利になっていくといったことがあるのが固定相場制です。
変動相場制とは
現在はこちらです。
「1ドル360円」のようには決まっておらず、常に交換比率が変動していくことをいいます。
円高、円安のような概念が生まれてくるのも変動相場制です。
変動相場制のメリット・デメリット
メリットは他の国との関係がわかりやすくなる点です。固定相場制のデメリットをそのままひっくり返した感じですね。
デメリットとしては物価が安定しないという点が挙げられます。日本は特に多くのものを他の国からの輸入に頼っているので、もし極端な円安・円高がおこると経済全体が打撃を受ける危険性もあります。
日本の移行のきっかけ~固定相場制はなぜ崩壊した~
ニクソンショックがきっかけです。
各国の戦後の復興・成長に固定相場制はついていくことができず、当時の世界の銀行的存在であったアメリカが疲弊し始めていました。
しかし、アメリカをこのままにしておくと、経済の世界的な大混乱が起こりかねないと判断した各国は、原因であった固定相場制を段階的に廃止していき、最終的に1973年には完全な変動相場制へと移行することになりました。
最後に
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
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