こんにちは。
今回はこんなテーマでやっていきます。
日本が法律を作り、国会を作り、日清戦争に勝ってまで達成したかったことはこの条約改正なわけですし、それこそが明治新政府の存在意義であったということもできるでしょう。
それではどうぞ。
江戸時代までの外交のおさらい
日本はアメリカを主とする列強たちに日米修好通商条約をはじめとした不平等な通商条約を結ばされており、国内からはその内容について非難もあった状況でした。
「不平等」の内容としては
が挙げられます。そこで日本は明治に入ってから
を目指すことになります。この文言は重要。
やった人たちをゴロで紹介
ゴロはというと
「イワテイダイノアオキムツコ」:岩手医大の青木睦子
となります。一人ずつ紹介していくと
となります。ここからは1人ずつ詳しく見ていきましょう。
「イワ」=岩倉具視(岩倉使節団)
岩倉具視は岩倉使節団という使節団を率いて条約改正に臨みました。使節団は外国の調査のほかに、条約改正も目的としていたんです。
結果:アメリカと交渉するも失敗となります。最初からうまくいくはずはないですよね。
「テ」=寺島宗則:関税自主権の回復を目標に交渉
結果:アメリカからは承認されるも、欧米からの反発で失敗します。惜しいところまではいったんですけどダメでした。
「イ」=井上馨:領事裁判権の撤廃が目標
井上馨は領事裁判権を目的としますが、極端な欧化政策をとり(鹿鳴館外交)、批判が相次ぎました。今でいう”外国かぶれ”な感じだったんですよね。「外国は日本よりいい」みたいな感じになっちゃった。
井上は条約改正の条件として①「外国人の内地雑居を認める」②「判事に外国人を置いてもかまわない」という条件を欧米に提示されたが、これを拒否します。
これは全然間違ってなくて、逆にこれをやってしまったら大変なことになります。特に②。
この時、ノルマントン号事件が起こってしまうんです。
概要:沈没したイギリス船の船長が、西欧人のみを助け、日本人を差別し、全員死亡させた事件。本来、この船長は罪を受けるはずだが領事裁判権を行使し、イギリス領事は船長を非常に軽い刑にとどめた。
当然日本国民の不満が爆発、条約改正が政治的問題になり、三大事件建白運動の柱の一つになりました。そしてここからは領事裁判権の撤廃だけを目的に頑張っていきます。
「ダイ」=「大」=大隈重信:領事裁判権の撤廃を目標に交渉
大隈重信は個別外交という手段をとることにより交渉は大幅に改善しました。
しかし、大審院(今の最高裁)の裁判官に外国人判事を置くことを認めてしまうんです。これは絶対にやってはいけないこと。これだと大事な判決に外国人が関われるようになっちゃいます。領事裁判権が無い状態よりひどい。
そしてその際、機密で続けていた交渉をロンドンタイムズという新聞にリークされることとなり、国民から強い批判、そして大隈は極右勢力玄洋社の青年に爆破テロを受けました。
「アオキ」=青木周蔵:領事裁判権の撤廃
当時日本の条約改正案に反対だったイギリスがロシアの南下を機に日本に好意的になり、青木周蔵も順調に事を進めることができていました。
ところが大津事件で中止になってしまいます。
大津事件の概要:警官の津田三蔵がロシア皇太子(ニコライ二世)の顔面を切りつけ、負傷させた事件。要はロシア皇太子をケガさせてしまったわけです。さすがにロシアを敵に回したらまずいのでここでの交渉は中止となります。
ちなみにこの話には続きがあって、政府は津田を大逆罪にしようとしたんですが(違法)大審院長の児島惟謙は終身刑に(合法)し、司法権の独立を守ったというエピソードがあります。
ここまででは条約改正はどちらもできず。しかし、大国イギリスが、敵視していたロシアの皇太子をケガさせたので、この後日本に更に好意的になっていきます。
「ムツ」=陸奥宗光(1894)
この人、「カミソリ陸奥」と呼ばれるほど頭の切れる人でした。海援隊にも所属しており、坂本龍馬と行動を共にしたこともあります。
そんな彼がついに領事裁判権の撤廃に成功しました。日清戦争(1894)が始まる直前のタイミングでイギリスと日英通商航海条約を結ぶことで成功しました。前任の青木周蔵の助けもあったみたいですよ。
残すは関税自主権のみとなりました。
「コ」=小村寿太郎(1911)
この人がついに関税自主権の回復に成功しました。日露戦争に勝ったことも要因としては大きいでしょう。
これが1911年なんですが始まったのが1871年。40年ぐらいかかっての悲願だったんですね。
条約改正に大切だったもの
それは対外関係です。特に西欧の。
西欧一強であった時代に周りに味方がいない日本がここまで平等な立場となることができたということが不平等条約改正のすごさなのです。
最後に
そして日本史の文化全体を幅広くまとめたおトクな記事はこちら。
今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
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